カフェオレがボヤく!

インテリジェンス(知性)とチキンを愛し追求する薬剤師、略してインチキ薬剤師があれこれかたります。

四つん這いリレーの話

こんにちはカフェオレです。

 

2018年10月21日、福岡県で開かれたプリンセス駅伝 in 宗像・福津

岩谷産業の第3走者 飯田怜選手(19歳女性)が残り240m地点で転倒し、

そこから四つん這いで240mの距離を進み

第4走者にタスキをつなげたという映像がテレビで流れました。

 

非常に見ていて胸が痛みます。

たまたま飲み会をしながらだったのですが、隣に座っていたひとは泣いてました。

 

この話には賛否があり

 

賛成派としては

・根性や精神力がすごい

・チームのために自分を投げだせる姿に感動した

・感動をありがとう

といった意見。

 

反対派としては

・そこまでする必要がないのに誰もストップかけないのが恐怖

・走れないなら止めるべき

・これを美談にしたらそのうちだれか死ぬ

 

私はの考えは後者です。

 

システムとして選手生命を保護していくべきだと思います。

レースに出るために多くのひとから支援され、結果を期待されているとはいえ

このさきも続く豊かな人生に禍根を残すようなことをしてはいけません。

これはスポーツだけでなく、仕事上も似たようなお話を聞くことがあります。

 

19歳。

若い人は自分の命や健康に対してあまり注意を向けない傾向にあるようで

努力するがゆえに傷ついていく後ろ姿を私は眺めることしかできません。

 

企業の選手とあれば、結果を出さなければ居場所を失ってしまうこともありましょう。

夢や希望も結果を出さないとという強迫観念にかられてしまうのも察します。

されど、今年の自分は来年の自分への投資でもありますので。

学校でもぜひ人生のころびかたと立ち上がりかたを教えていただきたい。

 

努力や犠牲をすればまわるという意識だと心身がぶっ壊れるリスクが跳ね上がってしまうので心配です。

いちじてきには脳内でβエンドルフィンなどの鎮痛作用でどうにかなっちゃうけども。

今回の映像みていて破傷風が心配になりました。

めっちゃ運動したあとってコルチゾールが高まりますし感染しやすいですもの。

 

金持ち父さん貧乏父さんの中にもこんな言葉がありました。

『私は【懸命】に働いているのか、それとも【賢明】に働いてるのか』

一生懸命さというのは人々を感動させます。

頭を使ってどう解決していこうかという意識することも大切だと思います。

未来のことも含めて、今回棄権という方法もあったんじゃないかと。

 

スポーツは人々に感動を与えてくれる素晴らしい行為です。

今回のニュースは大きな波紋が生まれましたが

選手と、監督と、チームと、運営に携わる多くのスタッフ、そしてその家族や観客や視聴者

多くの意見からより安全でより人々を幸福に導いてくれるようなそういうアイデアが生まれたらいいなと期待します。