書評・感想『破天荒フェニックス』
こんにちは。
インチキ薬剤師のカフェオレです。
ノンフィクション経営物語
『破天荒フェニックス』
2008年2月。小さなデザイン会社を経営している田中修治(30歳)は、ひとつの賭けに打って出る。それは、誰もが倒産すると言い切ったメガネチェーン店「オンデーズ」の買収―。新社長として会社を生まれ変わらせ、世界進出を目指すという壮大な野望に燃えていたが、社長就任からわずか3か月目にして銀行から「死刑宣告」を突き付けられる。しかしこれは、この先降りかかる試練の序章に過ぎなかった...。
この本めっちゃ面白かったですよ!
何度も何度も困難にぶちあたって倒産しかけて、ギリギリで生き延びることの連続で、
作中にも『ゾンビ会社』と表現してたのが最高でした。
地獄みたいな状態でも果敢にチャレンジしてく田中修治さんの活力や考え方が本当にスゴイなぁって思います。
ひとつ例をあげますと、
オンデーズ就任して1か月目で銀行への返済日にお金が無い、からスタート。
最初の難局のりきって、新社長が考えた構想の新店を作ってここでいい流れを作るんだ!!ってやってみたらコケる。
事実は小説よりも奇なりとはまさにこれ。
信じられないような難局のオンパレード・・・!
そんななかで心にグッときたのは、
銀行の返済より従業員の給与支払いを優先させるシーンが何度もでてきたことです。
鳴り響く銀行からの電話がくることがわかっていながら、
それよりも働くスタッフのことを考えていて
だからこそここまで再生できたのでしょうね。
(最後まで読んでも、状態はまだまだ危機なんですが)
こんなに楽しませてくれる話って、なかなかないです。
評価☆5
おわり