書評・感想『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 13巻』
こんにちは。
インチキ薬剤師のカフェオレです。
渡航先生の、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
俺ガイルの待望の最新刊である13巻、本日読み終えました。
12巻の最後、めっちゃ気になる終わり方でしたよね。
あれからちょうど1年たったわけです。
今回のお話も随所随所がとんでもなくせつない・・・!
微妙に主要キャラクターたちの思惑がずれてると思うんですよ
例えば、今回ヒッキーが頻繁に雪乃にたいして『責任』って言葉をつかいますが、
いろはすもこの言葉使ってましたよね。
この言葉の意味はきっと両者で違うし、それが微妙にねじれてきます。
興味深いのは、ヒッキーの責任って言葉にいろはの心理描写で「ほとんど告白だ」といっているところです。
「先輩、責任取ってくださいね?」って過去に自分で言ってたのも、これもつまり告白なわけなんですね。
描写や表現が面白すぎぃ!
他の面白かった場面では
雪乃「……そう、私は、あなたのお願いが叶えばいいと思ってる」
由比ヶ浜「あたしのお願い、知ってる? ちゃんとわかってる?」
雪乃「ええ。たぶん、同じだと思うから」
めっちゃ複雑でどう考えていいか・・・。
少なくとも思惑が一致してるわけじゃないと思うんですよ。
雪乃ちゃんは自立の方向で頑張りたくて、由比とヒッキーがくっつくことを願いつつ胸をいためてて(寂しさを埋めるためにMAXコーヒーを買っちゃうくらい)
由比ヶ浜は自身の恋をかなえて、それでもなお3人での友情も欲しい。
雪乃ちゃんの理想って3人の状態から1人の状態になるってことですよね。
そうすると由比ヶ浜の願いもかなわなくなる。
この流れでいくと14巻でも同じように間違い続けるしかないような。
さて、ここ以外での今作の見どころは
・ヒッキーvs玉縄さん
いきなり意識高いラップバトルがスタートして吹きましたわ。
玉縄さん微妙にキャラ変わってるのは何かの伏線なんでしょうかねぇ
・ヒッキーvs雪ノ下ママ
ヒッキーが今回すごく上手にやってくれています。
すごく遠回りなやりかたでまっとうとは言えないけれど、
あいかわらずゆがんだやり方でも目的を達成できるスゴさは他のキャラにない魅力です。
今回のヒッキーコミュ充!
・イケメン葉山くんと女王陽乃さんの関係と過去
過去、雪乃ちゃんを葉山くんが中途半端に助けたせいで彼女が苦境にたたされたことを
まだまだ陽乃さんは覚えていて。
もはや葉山くんにさしたる興味がなくても飼い殺し。
ヒッキーには期待しているんだろうなぁ
世間一般に評価が高いけど陽乃さんに軽んじられる葉山くんと
ちょうど真逆のヒッキー。
対称的に描写がぞくぞくします。
さて、時間は2019年でしょうかね。
楽しみにまっています。