リアップって効くの?問題
こんにちは。
インチキ薬剤師のカフェオレです。
今日は『リアップって効くの?』って疑問を自分なりに考えた話です。
結論:悩むときには買っちゃってOK
AGA(androgenetic alopeciaの略称で日本語では男性型脱毛症)治療薬です。
有効成分ミノキシジル1%のリアップ・リアップリジェンヌと
ミノキシジル5%配合のリアップⅩ5というラインナップ。
なお、リアップⅩ5は2007年発売なので日本ではまだ11年しかたってない商品なんですよ。
ミノキシジルは1965年に降圧剤として開発されていて米国で承認されています。
そのなかで多毛という副作用が起こったのでそれを目的として薄毛の治療薬として販売されることになりました。
薬理作用は仮説がいくつかあり
・血管拡張(が、プロドラックであるミノキシジルが肝代謝を受けないとこの効果はでないため、外用だとこの効果はでないと思われるが)
・毛乳頭細胞のATP感受性カリウムチャネルを介して毛乳頭細胞から毛母細胞への発毛シグナルを促進
・プロスタグランジンを増加している説(まつ毛伸びる薬と同じですね)
・毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を示す(大正製薬公式HPより)
ということで、そのあたりの降圧剤を簡易懸濁法使って頭皮に塗り込んでもリアップのかわりにはなりそうにないですね。
「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」
ということでこのあたりしっかり検証して発売しています。
その論拠は大正製薬のホームページにありまして
・発毛促進
・1本あたりの太さの向上
・脱毛予防
この3点の合わせ技で上記の効果を示すと。
X5の発毛効果についてのデータはこちら
濃度5%のミノキシジルで1㎠あたり22本ほど増加。
さて、じゃあ1%濃度は?これはリジェンヌ(女性用で女性のデータしかない)
1㎠で15本
公式データからはリアップⅩ5だと男性データで22本、通常品だと女性データで15本。
さらに、
パレオな男ことパレオさんのブログで海外の治療研究の論文をまとめたものがあったのでそれも紹介させていただきます。
ニューファンドランドメモリアル大学の研究で、過去に行われた育毛実験のなかから、質が高い23件のデータをまとめたメタ分析がありまして、
(信頼度 ランダム化試験<メタ分析)
下のデータは、髪はどれだけ蘇るの?ってことを1㎠あたりで数字にしめしたグラフです。
ここのロゲインはリアップと同じ有効成分のミノキシジルです。
こうみるとミノキシジル2%って効果少ないですね。
それは日本じゃ1%ですから、薄いなぁと。
メーカー公式より私はこっちのほうを重視して評価します。
ここから、男性が本気で対策立てようとする場合はやっぱり5%がいいんじゃないかなと思います。
数字自体は大きくみえませんが脱毛予防や1本あたりの太さが上がること考えると
けっこう見た目もかわってきそうです。
シャンプーにお金かけるくらいならリアップⅩ5で対策するのはコスパもいいと。
現状外部デバイス(ウィッグ)はコストがもっとかかりますし。
なお、個人輸入でもっと高い濃度のミノキシジル外用薬も買えますよ。
薬の利用もいいですが、食事・運動習慣の改善は頭皮のためにもいいので
そのあたりのコンプライアンスもあげていきたいところです。