書評『POP ECONOMY ポップな経済学』
『POP ECONOMY ポップな経済学』
著者:ルチアーノ・カノーヴァ
テクノロジーとイノベーションが人類史上まれにみる加速をみせる今日このごろ。
「〇〇について教えてください」と専門家がだれかにいわれても
より正しく、より詳しい回答がYOUTUBEに投稿されていたりします。
学校で暗記してきたようなことはもうググれば解決しちゃうんですよね。
今後なくなりうる職業の中に薬剤師も例外じゃありません。
さて、本日読んだのは『ポップな経済学』
テクノロジーやイノベーションによる【破壊】と【創造】について
その両面から面白く解説してくれます。
自分が興味深いと感じた部分は
経済学はインセンティブを研究する科学
ここナルホドですね!
かなりビジネスに通じる部分であります。
仕事であれこれ考えるときの仕掛けもまさにこれ。
この言葉は
3章「ゲーミフィケーション(ゲーム化)を巧みに活用する」
で登場します。
商品や業務にゲーミフィケーションをとりいれるのは面白いですね。
ゲーミフィケーションの7つのポイント
①ステータス・・・他者から承認され、常に更新される
②マイルストーン・・・闘争心の炎を燃え上がらせる燃料
③競争・・・キーとなるのは同僚同士の戦い
④ランキング・・・競争にはランキングが必要。例えば、近隣エリアの電気代平均値が提示されると省エネに力を注ぐようになる。
⑤ソーシャルネットワークによるつながり・・・共有は強力なツール
⑥イマージョン・リアリティ・・・リアルの世界と交錯する体験。VR
⑦パーソナライゼーション・・・あるゲームをすることが習慣化することで、自分の居場所ができる
会社組織ってのも①~⑦までみたされますね。
(⑥イマージョン・リアリティーの要素は、社内のメールや電話とか、顔知らない相手とやりとりしてますし。けっこうVRっぽくないですか?笑)
未来の予測は難しいですが、新しい技術を活用して楽しくあゆんでいきたいものです。
さくっと読み終えたい人向けの本でした。