書評『服用危険 飲むと寿命が縮む薬・サプリ』
敬愛するパレオさんこと鈴木祐さんの著書
『服用危険 飲むと寿命が縮む薬・サプリ』
先日『最高の体調』を読み終え、勢いでこちらも読み終えました。
本の感想のまえに、
私の仕事ではサプリやお薬の相談をそれなりに受けます。
基本的なことは教科書や専門書で学びますが、
とはいえ・・・本当にカラダにいいかってすごく難しい問題なんですよね。
ロジカルに考え、そして理論的に正しいと思っても
『強酸性の胃に菌がいるはずがない』⇒『実はピロリが!』
みたいな事象はあるあるでして。
さて、少しネタバレを含めてお話しますと
特に印象深かったのがカルシウムに関してです。
カルシウム剤を内服しても骨を強くしない、というのは
現代ではほとんど処方されなくなってきたことからも納得です。
(以前他の本で読んでても推奨度はCだったかな)
そして、特記すべきは500㎎以上だと心疾患リスクがあがること。
骨が不安だからといって、カルシウムのサプリを飲むと
それが寿命縮めてる可能性があるということです。
エビデンスをみていくと特にサプリ業界は魑魅魍魎が跋扈してるような面が見えてきてしまいますね。
こういったサプリや薬以外でも
この著書においては巷で流行っている健康法(糖質制限など)
についてもばっさり斬っています。
私も糖質制限に幻想いだいていた時期もあったのでなんというか、恥ずかしい///
エビデンスに基づいてあれこれ考える医療人にとっても、そうでないひとにとっても
この著書は良作です。
そしてこういったデータ等を無料で公開しているパレオさんのブログ、最高です。