カフェオレがボヤく!

インテリジェンス(知性)とチキンを愛し追求する薬剤師、略してインチキ薬剤師があれこれかたります。

Ca拮抗薬の使い分け

こんにちは、カフェオレです。

Ca拮抗薬の違いや使い分けについての雑記です。

 

カルシウム拮抗薬には大きくわけて3種類

アムロジン(アムロジピン・・・血管選択性の高い『ジヒドロピリジン系』

②ワソラン(ベラパミル)・・・心筋選択性『フェニルアルキルアミン系』

③ヘルベッサー(ジルチアゼム)・・・血管と心臓とに作用する『ベンゾチアゼピン系』

 

それぞれ補足すると

 

アムロジン(アムロジピン

安定して強力な高圧効果を発揮。

 

②ワソラン(ベラパミル)

降圧作用はほとんどなし。

心臓の心室と心房をつなぐ「房室結節」に作用し心臓の異常な拍動を抑え頻脈性不整脈に保険適応あり。

 

③ヘルベッサー(ジルチアゼム)

上記2種類の中間。

高血圧にも頻脈性不整脈にも保険適応あり

 

Ca拮抗薬はグレープフルーツジュース(GFJ)により血中濃度が上がることが報告されているため、注意が必要です。

この飲み合わせの機序は、

小腸にあるCYPに作用して吸収をあげるため、もともとBAがめっちゃ高いアムロジン(アムロジピン)はほとんど吸収率に変化がないはずです、が

添付文書には注意となってます。

バイミカード(ニソルジピン)は血中濃度が4倍になったりするようなので特に。

(あまりでませんが)

 

相互作用がでるのは八朔(ハッサク)や夏みかん

相互作用が大丈夫なのは夏みかんバレンシアオレンジ