書評・感想『ロープレ世界は無理ゲーでした − 領主のドラ息子に転生したら人生詰んでた 1巻』二八乃端月
こんにちは。
インチキ薬剤師のカフェオレです。
なろう小説から書籍化した作品、
『ロープレ世界は無理ゲーでした − 領主のドラ息子に転生したら人生詰んでた』
の1巻を読み終えたので感想を。
あらすじは
外回り中に階段から落ちた売れない営業マンは、意識が戻った時、自分の尻に火がついていることに気がついた。
ヤバい、消さないと!
目の前には木剣を振りかざし睨む少年と、ペンダントを握りしめ涙ぐむ少女。あれ、ひょっとして「あのゲーム」のやられ役に転生しちゃった?!
領主の父親は国の物資の横流しで牢屋行き。やむなく跡を継ぐ領地は大幅に減らされ、領民からは目の敵にされる始末。
そういえばうちの村って、ゲーム序盤で魔物に滅ぼされるんじゃなかったっけ?
チビ、デブ、ブサイクの十二歳に転生したおっさんが、舌先三寸で未来を切り開く。悪戦苦闘の日々が始まった!
ということで、
いまアツいジャンル、おっさん転生モノですね!
読者ターゲットは青春時代に青春できんかった私のような男性なんでしょう。
とっても心にささっていい感じです。
さて
本作では悪い領主のドラ息子に転生した主人公ボルマンが
bad endをどうにか変えられないかと奮闘していきます。
異世界だからといってそこでTUEEEできるわけでもなく、
交渉一本で努力する元社畜の姿に、他者貢献を是とする読者の社畜はハートブレイクされました。
設定はおそらくそんなにひねったものではないし、
キャラの個性もそこまでクセがあるものではありません。
でも、この話が王道だからこそ、心に響くものがあります。
場所や立場が変わって成功するというのは、
誰もが願う理想のひとつですよね。
1巻ではbadendに結び付くモンスター群の襲来の予兆のところで終わっています。
この先どうなるか、次巻が楽しみです。