漢方雑学論
今回は漢方の構成生薬についてアレコレ語ります。
構成生薬は7つ。
+桂皮(ケイヒ)+大棗(タイソウ)+生姜(ショウキョウ)
+葛根(カッコン)+麻黄(マオウ)』
薬効は多様にありますが、とりあえず上半身ならだいたい効きます。
薬効:風邪のひきはじめから、頭痛、肩こり、腹痛、中耳炎、結膜炎などなど。
効能スペクトルめっちゃ広いです。
落語にあるくらい。
葛根湯医者
「頭が痛い? 頭痛ですね、葛根湯をおあがり。次は胃痛? 葛根湯をおあがり。今度は筋肉痛? 葛根湯をおあがり。次は…」
「先生、私は単なる付き添いですが」
「付き添い? 退屈でしょう、葛根湯をおあがり」
~wikipediaより~
この7つ処方の葛根湯、じつは流れがあって自分はなかなか好きです。
まず、『甘草(カンゾウ)単独』では
甘草湯
薬効:急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛、筋肉・関節痛、胃痛、腹痛
のどの痛みで使われることが多いですね。OTCでよくでます。
芍薬甘草湯
甘草湯に芍薬を追加
急性の筋肉痛に効く。ということでこむらがえりのファーストチョイス。
腰痛、腹痛、生理痛にも有効。
桂枝湯
芍薬甘草湯+3種の生薬
『甘草(カンゾウ)+芍薬(シャクヤク)+桂皮(ケイヒ)+大棗(タイソウ)+生姜(ショウキョウ)』
構成5つ。
麻黄を含まず、やや虚証むけの葛根湯という位置づけ。
これに芍薬多めにいれることで
桂枝加芍薬湯、効果は便秘や下痢。風邪に無効になるという不思議。
で、この桂枝加芍薬湯に膠飴(コウイ)をいれると
小建中湯、効能は虚弱児の体質改善・大人の夏バテ
配合の比率と構成成分がチョットかわるだけで全然効果がかわるって不思議ですね!!