カフェオレがボヤく!

インテリジェンス(知性)とチキンを愛し追求する薬剤師、略してインチキ薬剤師があれこれかたります。

『悪魔とのおしゃべり』

  

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正義のヒーローって言葉がダイスキ!

Fate龍騎もサンデル先生の講義にもすべてハマってたカフェオレです。

 

冒頭から「正しさゆえにひとは苦しむ」

という心にくる言葉。

そうなんですよね

楽しいことを正しいと感じていれば

楽しくない現状は正しくないから苦しい

勉強(or仕事or恋愛)ができることが正しいとすれば

それができてないとつらい。

原理的なシステムとして「正しさ」が先にきていることは納得です。

悪魔は語ります。

「悪」とは、すべての「正しさ」を疑い、越えていく者たちへの称号だ、と。

かっこいい・・・!

 

少し前の常識からすれば

人間にそらは飛べない、それが正しい・・・

とされていました。

そして覆されました。

そう、正しさを疑った先に進歩がうまれるんですね。

悪ってスゴイ。

そういえばだいたい仮面ライダーでも悪サイドは強大で先進的な力もってますね。

 

余談ですが悪が栄えたためしなしって言葉は

勝ったものこそ正義って気がします。

 

そういえば教育的な話として

世に正しき教えを普及しようとあれこれやってても

実際争いは絶えませんしね

世の中はコインの表裏

正義のヒーローがいる反対側には悪がいて。

悪が滅んでしまえば正義も滅びてしまう。

教育で正義のヒーローを量産したすえにあるのは・・・その人数分の悪がうまれてしまうのかもしれません。

 

正義vs悪

ヒーローもいいけど

白ガウンをきて高層マンションから夜景を眺めながらシャム猫をなでて微笑む悪サイドが憧れるなぁ(笑)

まぁ話の展開としては負けてしまいますがね!

でも、たとえそれがブラックな組織のボスだとして

カレの家族や恋人・愛人が路頭に迷ってしまうとしたら。

かたられない続編として夜の街におちたお嬢様が演じるストーリーが。

そして第2第3の悪と、そしてその分だけ正義が生まれる話が作られることでしょう。

(私の妄想過多)

 

 

さて、この本は

すごくライトな切り口でめっちゃ深イイ話がもりもりなんですよ。

浄土真宗から物理理論、哲学全般・・・

ぜったい飽きることなく完読できるかと思います。

善や正しさを求めて苦しむひとすべてにオススメしたい1冊です。