カフェオレがボヤく!

インテリジェンス(知性)とチキンを愛し追求する薬剤師、略してインチキ薬剤師があれこれかたります。

アラサー、働き方を考える ~有給消化編①~

 

働けど働けど日々仕事、カフェオレです!

いま流行りの「働き方改革」関連の話をします。

今回はその中でも有給消化について語りたいと思います。

少しかたいところからですが

【法律と建前】

年次有給休暇(ねんじゆうきゅうきゅうか)とは、労働者休暇日のうち、使用者(雇用主)から賃金が支払われる有給の休暇日のことである。「年次」とある通り、1年ごとに毎年一定の日数が与えられる(国により与えられる最低日数は異なる)。有給休暇年次休暇年休有休などといわれることが多い。

厚生労働省の「平成25年就労条件総合調査」によれば、1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数を除いたもの)は、労働者1人当たり平均18.3日であるが、そのうち実際に労働者が取得した日数は8.6日、取得率は47.1%であり半分にも達していない。取得率を企業規模別にみると、従業員1,000人以上の企業では54.6%取得しているが、100人未満の企業では40.1%となっていて、企業規模が小さいほど取得率は低くなっている。~wikipediaより抜粋~』

 

取得率47.1%・・・!!

データの通り、なかなか有給がとれないという職場は多いと思います。

申請しても却下されるケース、そもそも申請できない空気のケースetc

 

まず、法律的には労働日数に応じて支給されるものです。

そして、申請をすれば雇用者は拒否できない(ただし時季変更権の行使はできる)

なお、時季変更権とは

『使用者は、労働者の請求する時季に有給休暇を与えると事業の正常な運営を妨げる場合に限り、例外的に他の時季にこれを与えることができる(第39条第5項但書)。~wikipediaより~』

繁忙期は労働者の意思通り取れないこともあるよってことですね。

「そもそもわが社は年中繁忙期だよ!」って場合は・・・

これは労基法的ではいいわけできないものです。

まず有給の申請をし、却下されたら次のステップ、

労働組合か労基署に相談するのもひとつの方法です。

会社としては申請なければ消化させる義理もありませんからねぇ。

(倫理的な話は別として)

 

また、有給にも2年という期限があり、それをすぎるとなくなってしまいます。

「じゃあ買取を!」とも思いますが、国が有給の買取禁止を言っているので、どうにか使っていかないと消えるさだめです。

 

多くの職場で、体調不良などで突然休むことになったときに有給をあてることがありますが、

これは法律上どうなのでしょうか。

『また、年次有給休暇は原則暦日で付与するものであるため、少なくとも当日の午前0時より前には申請する必要があり、午前0時を過ぎた当日に年次有給休暇を申請しても暦日はすでに始まっているため、年次有給休暇として取り扱う必要はない。~wikipediaより~』

つまり、当日の欠勤に有給を充てるというのは義務じゃない。

会社の恩情です。

 

【問題点】

実際、有給をとるために壁となっているのはどういったことがあるでしょうか。

まずは風土と上司です。

~風土~

企業同士の競争において「総労働時間を削る&人件費はそのまま」は

非情に切りにくいカードです。

1円でも多く稼ぐということは1分でも無駄にできないという考えとリンクしやすく、

それも正論であると思います。

~上司~

管理職ともなれば残業代が支給されないこともありますし、

有給消化はさらに難しくなる傾向にあります。

そして、場合によっては上司の給与を時給換算すると

部下の時給より下がるケースもでてきます。

管理職上司 年収600万 労働時間2200時間 有給0日消化   時給2727円

部下①   年収500万 労働時間1920時間 有給0日消化   時給2604円

部下②   年収500万 労働時間1920時間 有給20日消化 時給2841円(!)

なんと上手に有給を消化すると部下のほうが時給があがってしまい

デキる部下は昇進を拒むことがあるでしょう。

そしてデキる管理職も不満をもつことしょう。

また、以前はいまよりも有給が使えなかった時代です。

部下が有給を申請することに嫌悪するひともいると思います。

上司の上司はおそらくもっと労働時間は多いでしょうし

彼らが心身ともに超人であればきっと風土もそうなると思います。

 

と、ここまで問題点を書きましたが

私は有給消化を推進する意見です。

実際に有給消化のため必要なことを書こうと思います。

 

①強行突破

上に記載したように、基本的に使用者(会社)は時季変更権の行使くらいしかできないので

組合や労基をちらつかせてとる方法。

 

②上司が有給をとる風土を作る

上司が休みとると部下も休みやすいですからね。

管理職のみなさん休んでええええ!

 

③優先順位の再考

半年ごとくらいに、重点作業を考え直すことも必要かと思います。

売上や貢献として何が効果的なアクションなのか、そうでない行動はなにか。

仕事の目標を書き出していくとみなさん25個くらいあがるそうです。

そこから、5個に絞ることが大事だとレジェンド投資家バフェット氏は語っています。

時間は有限ですから、時間を作るためにこれは必要なことだと思います。

業績or成績悪いとあれこれ課題や宿題渡されて悪循環に陥りがちですものね(笑)